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新時代サロンカラーを考える

( UNIQUE 2017 SPRING/SUMMER 掲載記事 )

お客さまが求めているのは、美容師のアプローチ。ひとりひとりの髪の悩みに寄り添いながら、期待を超えるような提案をすることが求められています。「アルーリア ファッショングレイ」や、メイクアップ発想の“コントゥアリングヘアカラー”を使った新しいサロンカラーサービスを考えてみませんか。

(左から)MAGNOLiA MARBOHさん / GRANMASH 小林忠さん / kakimoto arms 岩上晴美さん / Violet 前原穂高さん / AnZie 坂狩トモタカさん

メイクアップ発想のヘアカラー“コントゥアリング” 新しさもあって、考えるだけでワクワクする

−−−− 女性のヘアスタイルやヘアカラーへの関心について、サロンで感じることは?

MARBOH:僕が最近聞いて興味深いと思ったのは、“化粧品よりも髪に時間とお金をかけるようになった”というお客様の話。30代でも“年齢は髪に出るから” “10年後を見据えて”って言うんですね。そういう女性たちのヘアにはツヤ感が求められるので、ブラウンベースの髪をどうくすませずにツヤに変化させるかが大事になってくるなと感じています。

MARBOHさん

岩上:それってロレアル プロフェッショナルが提唱する“Hair color IS THE NEW MAKE UP*=ヘアカラーを第二のメイクに”ってことですよね。

小林:僕はメイクもするんですけど、自分のエゴが強く出すぎると “メイクダウン”になってしまう可能性がある。ヘアカラーにおいてもそれは同じで、美容師がお客様に寄り添っていないと“メイクアップ”は成立しない。そこに似合わせと新鮮さが加わって“ニューメイクアップ”になるんだと思います。

前原:確かに。メイクはセルフで行うことが多いけど、ヘアは美容師が担当できることが多いので、変化させられる可能性をより秘めていると感じます。

前原 穂高さん

岩上:頑張ってね! 女性がいちばんきれいに見せたい時ってメイクをしている時じゃなくてすっぴんの時。その“ 素”の時に自分の味方にできるのはヘアスタイルだから、その人をどんな時もきれいに見せてあげられるヘアカラーを提供したい。特に大人の女性は、白髪の悩みを解決してほしいという思いが強いので、サロンワークではその部分をしっかりと確認します。

小林:僕はメイクもするんですけど、自分のエゴが強く出すぎると “メイクダウン”になってしまう可能性がある。ヘアカラーにおいてもそれは同じで、美容師がお客様に寄り添っていないと“メイクアップ”は成立しない。そこに似合わせと新鮮さが加わって“ニューメイクアップ”になるんだと思います。

前原:確かに。メイクはセルフで行うことが多いけど、ヘアは美容師が担当できることが多いので、変化させられる可能性をより秘めていると感じます。

岩上 晴美さん

坂狩::どんなカウンセリングをするんですか?

岩上:“白髪をどうしたいのか?”とストレートに聞いてお客様の悩みを深く探り、その先に求めるものを的確に把握するよう心掛けています。白髪はなじむ程度でいいから今の明度はキープしたいのか、白髪をきちんとなじませたいのか、白髪をなかったことにしたいのか。しっかりとコミュニケーションをとり、将来への不安を一緒に解消していきたいですね。長期プランでディレクションをして、“1年後、こうなったらいいよね” 話しています

小林:素晴らしいですね。そんな大人の女性たちの悩みを解決する方法のひとつが、コントゥアリング。コントゥアリングとは、メイクアップをするように光(ライティング)と陰(シェーディング)を顔まわりに入れて、印象を劇的に変化させるテクニックです。

MARBOH:『MAGNOLiA』では“こぼれ髪”をテーマにしていて、はらっと髪がこぼれる部分にデザインを入れて、コントゥアリングと合わせてお客様の魅力を引き出すベストマッチングな提案をしようと思っています。

坂狩:ライティングやシェーディングをセオリー通りに入れるのではなく、動いた時にきれいに見えるカラーを、僕も改めて考えたいなと思いました。

問題なのは、ファッションカラーとグレイカラーを区別して考えてしまっている美容師の意識

坂狩:僕のお客様は白髪染めの方がすごく多いんですが、彼女たちには“暗くなるとくすむ、濁る”というマイナスイメージが根強く残っています。それを払拭するような透明感のあるカラーを、1回の施術ではなくプロセスを踏んで“育てていく”という形で提案します。サロンワークで感じるのは、お客様が求めているのは“美容師のアプローチ”だということ。ライティングも知らない方もいらっしゃいますし、白髪染めでも明るくできるということも充分には伝わっていない。まずはそこを理解する必要がありますよね。

坂狩 トモタカさん

前原:おっしゃる通りで、問題なのはファッションカラーとグレイカラーを区別して考えてしまっている美容師の意識。これだけカラー剤が進化した今、白髪染めっていうジャンルなんていらないですよね。「アルーリア ファッショングレイ」は、“グレイが染まるファッションカラー”という感覚で使えるので、グレイカラーが一歩前に踏み出したという実感があります。

小林:僕のお客様は、半分くらいが1カ月に一度いらっしゃいます。美意識と来店頻度が高いゆえにどうしてもメンテナンス感覚になってしまう側面も…。その“いつもと一緒”を、しっかり色が入るのにクリアでツヤ感がある「アルーリア ファッショングレイ」とともに美容師の提案で変えてあげたいと思っています。

小林 忠さん

坂狩:赤みが抑えられていい色になります。グレイカラーは乾燥しやすいイメージがありますが、ツヤ感も楽しめる。

岩上:分かります! 発色や明度、色もちなど“もっとこうなったら”と思っていた部分が、いい方向性になっていますよね。

前原:においがなく、混ぜやすくて、その上色もちがいい。全部がワンランクアップした感覚です。

MARBOH:“明るいファッショングレイ”が最近のキーワードなので、7レベル以上でも根元がしっかり染まることがとても大事。それを可能にした「アルーリア ファッショングレイ」の、狙い通りの発色になる使いやすさにきっと驚くはず!

PROFILE

MARBOH ( MAGNOLiA 代表 ):2008年に南青山に『MAGNOLiA』をオープン。2016年原宿神宮前『MAGNOLiA harajuku』をオープン。サロンワークはもちろん、“教育者を育てる”をコンセプトに講習やセミナー活動を行っている。専門誌や一般誌の撮影などでも活躍中。

小林 忠 (Gramash 代表):デザイン力のみならず、ロジカルで分かりやすいプレゼンにも定評があり、売れるスタイリストの育て方や組織づくりを講義している。

岩上 晴美 (kakimoto arms ヘアカラーマネージャー):21年前にハサミを置き、日本のカラーリスト第一人者として日本人に似合うカラーを追及。セミナー、ショー、撮影、薬剤開発にも精力的に参加している

前原 穂高 ( Violet 代表 ):サロンワークを中心に、雑誌やCMのヘアメイク、セミナー講師など幅広く活躍。2012 SMAJコンテストで日本一の栄冠を手にした

坂狩 トモタカ ( AnZIe 代表 ) :NEWS HOTELからリニューアルした表参道・自由が丘に店舗を構えるAnZieの代表。グレイヘアカラーにこだわりを持ち、セミナー・業界誌・一般誌で精力的に活動。ブログ等のメディアを使った情報発信も行っている。

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