Hair Trend News
HAIR BY CHINATSU(SIGNO) with FRANCK PROVOST
2016/10/17 @HIKARIE HALL B
Fashion Hong Kong
About Maison
Fashion Hong Kong
ロマンチックな仕立てと柔らかい手染めの水彩画を自ら描き、女性らしい品のある美しさを特徴とするメゾン。シルクやカシミアなどの上質でソフトな素材を使用して、春夏らしい軽やかなスタイルを作り上げた。
HAIR STYLING /// CHINATSU
Hair Keyword 「Dreamy(ドリーミー)」
洋服に合わせた柔らかく優しい雰囲気
Chailie Ho(チャイリー・ホー)は、ロマンチックな仕立てで、シルクやカシミアなどの上質な素材を使ったソフトで繊細な優雅さが特徴のメゾン。ドレスの柔らかく、優しく、軽やかな生地感を活かし、ウォーキングのときにヘアに動きを出すことで、ドリーミーな雰囲気を作りだそうと意識しました。
かわいくなりすぎない「きれいなかわいらしさ」
ヘアのポイントとなる部分は、柔らかさ。「触ったら柔らかそうだな」「触ってみたいな」と思っていただけるような、優しいイメージです。チャイリーさんからキーワードをたくさん出していただいた中に、ドリーミーというような言葉が多かったので、それならばヘアもきつくしないように、抜け感のあるかわいらしさ。それもあくまで「きれいなかわいらしさ」、かわいくなりすぎないようにまとめ、カーリーヘアで現代女性のエレガンスを演出しました。
Tips(ポイント)
■どう巻いても必ず髪に高級感のあるツヤがでるようにベースでしっかりテクニアートのプリをつける。特に時間が経つとカールがとれてきてしまうため、このベース作りの時にしっかりプリをつけることが大切
■金髪やブリーチの方はカールが長くもたないので、特に多めにプリをつけると同時に、巻く前や巻き終わった後にエルネット ピュールをつけることでキープ力をアップ。
<STEP By Step>
- 全体にテクニアート プリを多めにつけてボリュームを出すようにブロー。
- カールアイロンで全体を巻いていく。巻いたカールはシングルピンで止めて熱が冷めるまでホールドして形をキープ。ピンをはずす前にエルネット ピュールをたっぷり塗布し丁寧にカールを手でほぐす。
- トップに少し高さを出しながらまとめる。
テクニアート プリ
<ローションミスト>
エルネット ピュール
<ヘアスプレー>
「Urban Chill(都会的なくつろぎ)」
◆
今季は「Urban Chill(都会的なくつろぎ)」をテーマに、脱構築主義者であるアメリカ人建築家のフランク・ゲーリーと、現代的なリゾートにあるプールの要素にインスパイアされ、実用的な美的感覚のコレクションを展開。ルックはモノトーンに差し色のイエローというシンプルな構成で、線や縞といったブランドのアイデンティティを散りばめた都会的なウェアを提案。優雅でミニマリスト的なファッションを調和のとれた仕立てにするために、デザインの細部に至るまで精巧に創作。
Hair Keyword 「都会的なスーパースリークヘア」
ファッションの直線的なラインを活かした「動かないストレート」
ファッションデザインに直線が多く、ヘアのシルエット、質感もデザインのラインの一部にしたかったので“デザインの頭から毛先までが、服の延長線上にある”ということを、ファッションを見て着想を得ました。ポイントとなる部分は、「機械的な感じ」「動かないストレート」です。スーパースリークヘアで、おろしたヘアも敢えて動かないように重さをだしました。
頭の形や髪を活かしたスーパースリークヘア
「ストレートっぽい」というざっくりとしたイメージから、デザイナー、メイクと相談して、シンプルなストレートや普通のオールバックではなく、機械的で全く動かない、高さもないピタッとしたスーパースリークに。頭蓋骨の形や髪質を活かして、一段一段しっかり重さを作ってから動かないようにホールドし、髪質に合わせてスタイリング剤も使い分けました。
Tips(ポイント)
■最初にアイロンで「スーパースーパーストレート」にし、地肌に沿う部分まではたっぷりスタイリング剤を塗布しがっちりホールド。地肌から離れた部分はホールドしないストレートヘアにして質感を使い分ける。
■ファッションデザインにもある四角を意識し、ヘアのトップ&サイドは動かないことで四角を意識。サラサラに見えるけど動かないストレートヘアを創るため、徹底的に髪を動かさないようモデルの髪質に合わせてスタイリング剤を使い分ける。
<STEP By Step>
- アイロンでスーパーストレートにしてから、テクニアート プリでオールバックになるようにブローする。
- トップ/サイドをタイトでスリークにしたかったので、モデルの髪の質感により、テクニアート フィックスマックス/フィックスデザインでタイトに仕上げる。
- 中間毛先の部分はエルネット ピュールで仕上げる。
テクニアート プリ
<ローションミスト>
テクニアート フィックス デザイン
<ローションミスト>
<ローションミスト>
テクニアート フィックス マックス
<ジェル>
<ジェル>
エルネット ピュール
<ヘアスプレー>
中国に伝わる白蛇の伝説を、現代的なコレクションに落とし込んだLOOM LOOP/ポリー・ホーの今季のライン。広東絹やチャイナボタンなど、伝統を未来に継承する服作りをブランド独自のスタイルとして昇華・確立させた。ヘアはセンターからまっすぐおりるブレードで白蛇を表現している。
Hair Keyword 「ランウェイを漂うブレードのスネーク」
ブランドコンセプトの「白蛇」をブレードで表現
トップにブレードを作り、そのまま三つ編みでつなげて『スネーク』をイメージ。ブレード部分のラインの取り方は、リングコームでわざと細かくジグザグにしています。完璧すぎないのが良い、そんな気がしたので、洋服のギザギザ・ジグザグのイメージに合わせました。また、ストレートヘアーで軽やかさと、女性らしさを表現しました。
編み込みと三つ編み、二種類のブレード
最初は下まで編み込む案もあったのですが、個人的に、地肌から離れるところから三つ編みにした方が、二種類のブレードになるので面白いのではないかと提案しその案でいくことに。ブレードはできる限りタイトにすることを心がけて作りました。
Tips(ポイント)
■ブロッキングのパートの取り方が強い印象なので、強くなりすぎないように顔周りをさらっとストレートに。
■リングコームで、ブレード部分のラインを細かくジグザグにパーツをとり、わざと完璧すぎないブレードにする。ブレード=白蛇のイメージで、あえてジグザグうねるように。
■ブレード部分は艶感、顔周りはサラサラ感、というように動かないところと動くところでメリハリをつける。
<STEP By Step>
- 最初にブレード以外のところはテクニアート プリをつけ、全体にブローをして、アイロンでストレートにする。
- トップに細かくジグザグにブロッキングをとり、根元にテクニアート フィックスムーブをつけながら完璧すぎないブレードをゴールデンポイントまで編み込む。
- できる限り毛先まで、三つ編みにする。
テクニアート プリ
<ローションミスト>
テクニアート
フィックス ムーブ
<ジェル>
<ジェル>
Main hair director :CHINATSUさん(SIGNO)より
http://signo-tokyo.co.jp/hairmake-up/chinatsu/
指示を待っているだけではなく、たとえば普段サロンでもやっているような、下に落ちた道具やピンを拾う、バラバラになったピン皿を使いやすくなるよう仕分ける、動線を気にしてコードが邪魔にならないようにするなど、単純でもそういうことを見つけてやっていただけると非常に動きやすいですね。そういう基本的な目配り・心配りが大切なのは、サロンでもバックステージでも同じです。
Support Salon : FRANCK PROVOST TEAM (TOMY’S・STAR)
http://www.franckprovost.co.jp/
ショーの現場を経験するのは初めてだったので、すごく緊張しました。だから無事に終わってホッとしています。ショーは時間との闘い。時間に追われながら、時間に合わせて臨機応変に動くのが大変ですが、とても勉強になりました。CHINATSUさんは、技術はもちろんですが、世界という広い舞台で活躍されている方なので、コミュニケーション力が素晴らしい。限られた時間の中で、たくさんの人と上手にコミュニケーションをとって、やるべきことを確実にこなしていくのはさすがだなと尊敬しました。普段のサロンワークでは得難い、貴重な経験をさせていただきました。
チームリーダー:金裕樹さん