今までは共通のヘアを作ることが多かったのですが、今回は服の種類やストーリーが全然違ったのでモデルの個性や雰囲気を大事にして、あまり作りすぎず無造作を追求しました。
スタイルはアップスタイルとダウンスタイル、髪の長さと衣装そしてモデルの雰囲気でアップにしたほうが強く見せられるなどといった部分でスタイルを作っています。今回はムースタイプのバランス3のノーマルがモデルの髪のウェット感を出す為にとても重宝しました。
今回、現場で経験させていただきサロンワークとコレクションヘアメイクの違いを感じられたのが印象的でした。ヘアの質感へのこだわりが思っているよりも繊細でいて大胆な為、ヘアメイクリハーサルの重要性・世界観の共有は何よりも大事なことだと感じました。
スタイルの質感を頭で理解していても、様々な場面での加減という経験の差はとても大きく目的の質感を出すための土台、ベース作りの重要性、方法がとても勉強になり、今後のクリエーション、サロンワークに生かせるとても貴重な経験になりました。
すべてにおいて、足し引きのバランスが絶妙でヘア、メイク、ファッションすべてが一つのクリエーションになる瞬間は感動しました。また同様の機会を頂けるチャンスがあればさらに対応できるように準備して向かいたいと思います。